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自動車メーカー5社が、不正なデータを使って国の認証を取得していた問題です。国交省は、マツダを立ち入り検査しました。
国交省の検査官は、試験データや担当者への聞き取りなどで事実関係を確認するということです。マツダでの認証不正は合わせて5車種、対象車は15万台で、すでに生産が終了しているアテンザやアクセラなど3車種では「衝突試験で試験車両の不正加工」。
さらに生産中のロードスターRFとMAZDA2では、「出力試験でエンジン制御ソフトの書き換え」があったということですが、マツダは、いずれの車種も引き続き乗車しても安全性に問題ないとしています。
今回の認証不正問題について、専門家に聞きました。
自動車評論家 国沢光宏 さん
「今回は国交省がダイハツの不正を受けて再調査してほしいというリクエストを出して各社に持ち帰り、いろいろ調べた結果、出てきたということです」
自動車評論家の 国沢光宏 さんによりますと、ダイハツの場合は「悪質で業界的にみてもやってはいけないものが多数あった」ということですが、今回は状況が違うといいます。
自動車評論家 国沢光宏 さん
「国交省の認証に出すデータと違っていたと。ただ国交省の外郭団体がやっている、より厳しいデータはクリアできているとか、そういうケースがけっこう多かった。会社ぐるみでやったというより、ミスとか現場のいろんな調整の問題ではないか」
「型式指定」とは新しい車を作るときに、国交省の基準に合わせて試験をしてデータをそろえて、こんな車であるという書類を提出して認証を得るものです。車種によってチェック項目も多く、認証が出るため半年とか1年くらいかかる複雑なものだそうです。
自動車評論家 国沢光宏 さん
「最近、中国とか韓国とか動きの速い国がライバルですので、そこをキャッチアップして戦っていくには、この辺りで認証のシステムを少し見直した方がいいと思います」
生産再開までの見通しはどうでしょうか。
自動車評論家 国沢光宏 さん
「ダイハツの場合も全面再開まで3か月ということで、車種によってはもっと早く生産再開しています。今回、トヨタもマツダもそれほど車種が多くない。マツダの場合はマツダ2とロードスターRFなので、影響はあまりないと思います」
マツダは、「調査結果が判明次第、迅速に必要な対応を進め、一日でも早くお車をお届けできるよう努めてまいります。全社で再発防止の取組みを徹底し、信頼回復に向けて努力してまいります」としています。
国交省は、これで認証不正が明らかになった5社すべてで、立ち入り検査をしたことになります。