macaroom、現代音楽と歌詞音響理論をJ-POPへとドッキングするNEWアルバム『burning chrome』リリース

エレクトロニカ・ユニットmacaroomが、フルアルバム『burning chrome』を7月10日(水)にリリースする。

前作『inter ice age 4』以来、2年ぶり5枚目のフルアルバムとなる。全楽曲を歌唱するemaruによる極端に弱々しい透明な歌声、巧妙な発音と発声の実験、さらに電子的な加工や音響合成によってポップスの枠組みを拡張する。

楽曲はフォークトロニカ、アンビエント、IDM、ヒップホップ、シンスウェーブ、民謡、盆踊り、現代音楽、バロック音楽、ミニマル音楽、現代フォークの要素が詰め込まれながらも、emaruの歌を中心としたポップス作品に仕上がった。 作詞作曲のアサヒは木石岳名義で文筆家として活動しており、昨年は言語学や心理学などの知見から独自の歌詞音響理論を体系化する書籍『歌詞のサウンドテクスチャー』(白水社)を発表し、大きな話題となった。過去にも理論書『やさしい現代音楽の作曲法』(自由現代社)を刊行しており、この本の中に記された現代音楽の手法や歌詞音響の理論は、今作『burning chrome』の中に実践されている。 サウンドデザイン担当の秋山ボブ大知は東京藝術大学でライブ・エレクトロニクスの授業を受け持つ講師でもあり、今作において、20世紀にスペクトル学派と呼ばれていた音楽家たちの方法論を発展的に取り入れた。今作『burning chrome』でもパーシャル・トラッキングによってボーカルの分析合成を試みている。 また、スコットランドのSFエレクトロ・バンドPost Coal Prom Queenとの共作リミックス「Supai No Kodomo」も収録。

【macaroomプロフィール】

ボーカルのemaruを中心としたエレクトロニカ・ユニット。

アサヒが作詞作曲編曲プログラミングなど担当。

東京藝術大学講師でもある秋山ボブ大知による先端技術的なサウンドデザイン、酔拳世界一となった武術家の木石南によるカンフーのライブ・パフォーマンスなど、ポップスの極北で牛歩している。またほとんどの写真、映像は木石南による。

著作権法最前衛で活動し、macaroomによるすべての楽曲が第三者によって無断で使用できることを宣言している。

最新アルバムは『inter ice age 4』。

スコットランドのPost Coal Prom Queen、マンチェスターのSarah Angelらとコラボレーション曲をリリース。

音楽家の知久寿焼(パスカルズ、ex.たま)とともに「macaroomと知久寿焼」名義でアルバム『kodomono odoriko』をリリース。ドラマ劇伴、主題歌提供を手掛ける。

ギャラクシー賞奨励賞受賞のNHKドラマ『生理のおじさんとその娘』で劇伴担当。

ベルリン国際映画祭でプレミア上映されたカナダ映画『Queens of the Qing Dynasty』への楽曲提供。

アサヒは木石岳名義で音楽書の執筆もあり、著書に『やさしい現代音楽の作曲法』『歌詞のサウンドテクスチャー』などがある。

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