台北映画祭が審査員長・王小帥監督の招待を取り消し、胡波監督の死を巡り論争―台湾メディア

台北映画祭は9日、今年の「国際新人監督コンペティション」の審査委員長として中国の著名映画監督の王小帥氏を招待することを取り消したと発表した。

台湾ポータルサイトのYahoo!奇摩によると、台北映画祭は9日、今年の「国際新人監督コンペティション」の審査委員長として招待した中国の著名映画監督の王小帥(ワン・シャオシュアイ)氏(58)について、同氏と「大象席地而座(邦題:象は静かに座っている)」の胡波(フー・ボー)監督の死を巡って論争が起こったとして、招待を取り消したと発表した。

胡氏は2017年10月に29歳の若さで自殺したが、その原因は「大象席地而座」のプロデューサーを務めた王氏とその妻との「総尺4時間」などを巡る対立にあったとも報じられている。

台北映画祭は声明で、国際審査員を招待する上でプロフェッショナリズムと国際性を重視しており、王氏のベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝くなどの経歴はそれにふさわしいとした上で、各方面の意を汲んで王氏への招待を取り消すことを決定したと説明した。

2024台北映画祭は6月21日から7月6日まで、台北市中山堂、信義威秀シネマコンプレックス、光点華山映画館で開催される。(翻訳・編集/柳川)

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