「文化豊かなこの街で」 個人書店「本屋ブーケ」が群馬・高崎市にオープン 新潟出身の松坂さん挑戦

高崎市街地に開店した「本屋ブーケ」と松坂さん

 JR高崎駅西口と高崎市役所を結ぶシンフォニーロード沿いのハープの泉のすぐそばに、こだわりの本や雑貨を集めた「本屋ブーケ」(群馬県高崎市宮元町)が本格オープンした。

 店主は都内の展示施設内のショップで4年半、企画展のテーマに合わせた雑貨や本の仕入れを担当してきた松坂優さん(30)。自分の店を持とうと一念発起し、4月に開業した。

 新潟県出身で、高崎には買い物によく訪れ、映画祭や音楽イベントが豊富にあることなどから「高崎は文化的な関心度が高い印象を受けた」という。高崎駅から少し足を延ばすと、生活感あふれる風景が広がり、高校時代に過ごした同県長岡市の街並みと似ていたことも、高崎を選んだ決め手の一つだった。

 新刊書や話題本に限らず、個性豊かな本を扱い、季節や世の中の流れに合わせてお薦めの本を並べたコーナーも設けている。大学は教育学部を卒業し、保育士の勤務経験を生かし、絵本の選書にも力を入れる。

 松坂さんは大切な人に花束を贈るような思いで選んだ本を並べ、「日常が豊かになるようなお店をつくりたい」と話している。全国各地の民芸品やオブジェといった雑貨も取り扱う。

 週5日程度開店。正午~午後6時。問い合わせはメール(info@bookshop-bouquet.com)へ。

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