二子鬼剣舞(北上)ハワイで躍動 初の公演、「宙返り」など4演目

米ハワイで初めて公演した二子鬼剣舞保存会。勇壮な舞を披露した=7日(日本時間8日、保存会提供)

 鬼剣舞がホノルルで躍動した。今年で創立70周年を迎える北上市の二子鬼剣舞の保存会(八重樫優介会長)は7日(日本時間8日)、米ハワイで初めて公演した。民俗芸能をつなぐ誇りを胸に、勇壮な舞を披露した。

 目抜き通りが封鎖され、歩行者天国となった会場。20~60代の会員有志10人が特設舞台に立ち、刀を持って乱舞する「刀剣舞の狂い踊り」や曲芸で余興的な要素のある「宙返り」など4演目を力いっぱい演舞した。沿道には各国の観光客らが詰めかけ、歓声を上げたり、指笛を鳴らしたりして盛り上がった。

 二子鬼剣舞は1954年創立。滑田鬼剣舞から56年に秘伝書を伝授され、神楽系の「狐剣舞」や「三人加護」をつなぐのが特徴だ。海外公演は2018年のフランス以来6年ぶり、11回目。今回は新型コロナウイルス禍で5年ぶりに開催された国際親善イベント「第41回まつりインハワイ」(実行委主催)に出演した。

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