頭上彩る600個の風車 境内の風を拾って回転 6月末まで飾られる 7月からは江戸風鈴が登場 川越・氷川神社

参拝客を迎える川越氷川神社の風車=10日、川越市宮下町

 埼玉県川越市宮下町の川越氷川神社(山田禎久宮司)で風車約600個が飾られ、藤色の羽根を回しながら参拝客を迎えている。

 風車は耐水の紙を使い、1個の大きさは15センチほど。障害者自立支援施設「川越いもの子作業所」で制作され、神社の境内入り口と神社広場の2カ所につるした。境内の木立に届く風を拾いながら、回転している。

 風車は、境内では6月いっぱい飾られる。7月6日からは約1500個の江戸風鈴を飾る「縁結び風鈴」が予定されている。

 同神社権禰宜(ごんねぎ)の荒川裕也さん(39)は「日本人は昔から風が吹くと『人に思いが届いたかな』などと考えた。風車や風鈴で風の動きを感じてほしい」と話している。

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