V長崎は8強ならず…J1新潟に計2-3 敗退も「自信深まった」 Jリーグ・ルヴァン杯

【V長崎-新潟】前半4分、V長崎の米田(右)がフェイントで相手を揺さぶる=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 Jリーグ・YBCルヴァン・カッププレーオフ(PO)第2戦(9日・トランスコスモススタジアム長崎ほか=5試合)V・ファーレン長崎はJ1新潟と1-1で引き分け、2戦合計2-3で惜しくも8強入りはならなかった。新潟のほか、広島、札幌、名古屋、町田が準々決勝に進出した。
 第1戦を1-2で落としていたV長崎は後半26分、加藤の右クロスが相手DFのオウンゴールを誘って先制した。32分にもカウンターからマルコスがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定。35分にクロスを頭で合わせられて追い付かれた。
 広島はFC東京を3-1で下して2連勝。札幌は富山に2-1、名古屋は柏に1-0で競り勝ち、それぞれ1勝1分けでPOを突破した。町田はC大阪と2-2で引き分け、2戦合計5-3で勝ち上がった。
 準々決勝はPOを突破した5チームと、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場した川崎、横浜M、甲府の3チームによるホームアンドアウェー方式で実施。第1戦は9月4日、第2戦は同8日に行われる。

◎積極攻勢、隙突かれる
 第1戦を1-2で落としていたV・ファーレン長崎。90分間で準々決勝進出を決めるためには、2点差以上の勝利が必要だった。後半に先制して2点目を狙ったが、前掛かりになったところで失点。主将の秋野は「ホームでは勝ちに値する姿勢を見せたが、勝負の世界は結果が全て。悔しさが残る」と唇をかんだ。
 前半から積極的に攻め込み、マテウス、マルコスのシュートがポストやクロスバーを直撃するなど好機をつくった。ボランチの秋野も前線に飛び出してゴールを狙った。後半26分にオウンゴールで先制した後も攻撃の手を緩めず、選手交代などで“決勝点”を狙ったが、逆に間延びした中盤の隙を突かれた。
 リーグ戦で出番の少ない選手がピッチに立ち、J1の磐田、浦和を連破。8強入りはならなかったが、チームは貴重な経験を積み、底上げもできた。下平監督は「悔しいが、自信が深まった大会だった。続く天皇杯やリーグ戦へつなげていきたい」と気持ちを切り替えた。

【V長崎―新潟】前半34分、V長崎の秋野(手前右)がシュートを放つ=トラスタ

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