海上の鋼鉄の巨人「深海1号」エネルギーステーションを訪ねて

海上の鋼鉄の巨人「深海1号」エネルギーステーションを訪ねて

海南島南東海域で運用中の「深海1号」エネルギーステーション。(海口=新華社配信)

 【新華社三亜6月11日】中国海南省三亜市からヘリコプターで約50分飛ぶと、深海にそびえ立つ鋼鉄の巨人のような「深海1号」エネルギーステーションが現れる。海底から途切れることなく供給される天然ガスがステーション頂上部のトーチの火を赤々と燃やし、夜になっても周りを照らし続ける。

 同ステーションのある大型深海ガス田「深海1号」は中国が初めて独自に探査、開発した水深1500メートルの大型ガス田で、天然ガスの確認埋蔵量は1千億立方メートルを超える。2021年6月25日に海南省の陵水リー族自治県海域で稼働を開始した。以来、中国の海洋石油・ガス採掘は水深300メートルから1500メートルの超深水エリアまで進んだ。

海上の鋼鉄の巨人「深海1号」エネルギーステーションを訪ねて

海南島南東海域で運用中の「深海1号」エネルギーステーション。(海口=新華社配信)

  同ステーションは中国が独自開発した最初の10万トン級深水半潜水式の生産・貯油プラットフォームで、200組近い主要な石油・ガス処理設備を搭載する。ステーションから約70キロ離れた場所では、第2期プロジェクトの坑井仕上げ作業が着々と進んでいる。完成後は天然ガス埋蔵量が1千億立方メートルから1500億立方メートルに拡大し、ピーク生産量も年間30億立方メートルから45億立方メートルに増加する。(記者/陳子薇)

海上の鋼鉄の巨人「深海1号」エネルギーステーションを訪ねて

「深海1号」エネルギーステーションで作業する労働者。(海口=新華社配信)

海上の鋼鉄の巨人「深海1号」エネルギーステーションを訪ねて

「深海1号」エネルギーステーションで作業する労働者。(海口=新華社配信)

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