ホワイトソックスがロバートJr.のトレードにソト級の対価を要求か

日本時間6月10日、米全国紙『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲールが、低迷中のホワイトソックスのエースと主砲のトレードの噂について報じた。ホワイトソックスは主砲ルイス・ロバートJr.のトレードに莫大な対価を求めているとされる一方で、エースのギャレット・クローシェの放出は起こらない可能性が高いという。

球団史上ワーストの14連敗を喫し、17勝49敗で中地区ぶっちぎりの最下位に沈むホワイトソックス。再建球団らしく、今夏のトレードデッドラインでは多くの主力をトレードで放出することが予想されている。その中でもトレード市場の目玉となりそうなのが、昨年38本塁打を記録し、シルバースラッガーを受賞した中堅手ルイス・ロバートJr.だ。ロバートJr.はまだ26歳と若く、2027年までリーズナブルな契約を残している。対価もその分莫大なものになると見られており、ホワイトソックスは2022年にパドレスがフアン・ソト(当時ナショナルズ)を放出した際よりも大きい対価を狙っているという。

ロバートJr.もスター選手とはいえ、ソト以上の対価となると大胆な要求にも思える。ロバートJr.はこれまでも故障が多く、今季も故障によって12試合の出場に留まっている。しかし、ソトがトレードされたときの残りの保有期間は1年半だったのに対し、ロバートJr.は3年半。さらに今年は多くのチームが未だプレーオフ争いに留まる混戦模様で、売り手のチームが少ない。売り手に有利な市場になると見られ、ホワイトソックスがロバートJr.で大きな対価を手にする可能性は高いだろう。ロバートJr.の移籍先候補としてはフィリーズやマリナーズの名前が挙がっている。

一方で、エース左腕クローシェのトレードについては、ナイチンゲールは否定的な見解を示した。クローシェは今季6勝5敗、防御率3.33、ア・リーグ1位の103三振を奪うブレイクイヤーを送っている。。クローシェの放出が起こり得ないであろう要因の一つには、クローシェがイニング制限を課される可能性がある。2022年にトミー・ジョン手術を受けたクローシェは、今季から先発に転向。既にキャリアハイの75.1イニングを投じており、このままホワイトソックスにいるならば後半戦はイニングを制限される可能性が高い。クローシェの保有期間は2026年いっぱいまでの残り2年半。複数年保有できるため対価は高く、既にキャリアハイのイニングを投じ、終盤に失速や故障のリスクも孕むクローシェは、コンテンダー(買い手)の球団からすれば難しい商品かもしれない。クローシェの獲得についてはパドレスが興味を示していると噂されている。

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