「みちのく潮風トレイル」5周年でイベント 美しい景観巡る

蛸の浜の海岸線を歩く大勢の参加者

 岩手県沿岸部を含む長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」(八戸市-福島県相馬市、1025キロ)の全線開通から5周年を迎えた9日、宮古市内で記念のウオークイベントが開かれた。岩手県内外の約330人が三陸の自然が生み出す美しい景観を巡り、魅力を分かち合った。

 宮古駅を出発してまち並みも楽しめる8キロと、海に近い鍬ケ崎公民館をスタートする5キロの2コース。汗がにじむ好天の下、ざわめく木々に鳥のさえずり、波の音、初夏の風を感じながら歩を進め、ひすいのように澄んだ蛸の浜の海が見えると、家族連れらが「きれいだ」と表情を緩ませた。

 景勝地・浄土ケ浜の園地内を通ってシートピアなあどにゴールすると、ポケモンのピカチュウとイシツブテが待ち構え、子どもたちは写真を撮影して完歩したご褒美を満喫した。

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