駿河湾の宝石サクラエビを楽しみに 漁港に人があふれる「由比桜えびまつり」 午前4時半に横浜を出てきたという人も…

駿河湾の宝石、サクラエビを楽しむ由比の桜えびまつり。漁獲量も回復傾向の中、大にぎわいとなりました。

須藤誠人アナウンサー:
「静岡市清水区の由比漁港です。きょうこちらで行われているのは由比を代表する名物“さくらえび”のお祭り、その名も「由比桜えびまつり」です。午前8時にスタートしたこちらのお祭りですが、見渡す限り人であふれかえっている」

9日開催された、「由比桜えび祭り」。

港町・由比が1年で最も活気づく、一大イベントです。

会場の由比漁港には、50軒ほどの屋台が並び、サクラエビやシラスのほか、静岡県内各地のご当地グルメなど、静岡の“絶品”が集まりました。

サクラエビ漁船の乗船体験やステージ上での催し物など、会場は朝から大にぎわいでしたが、中でも人だかりができていたのが…。

須藤誠人アナウンサー:
「このお祭りでは生のサクラエビが、なんと無料で配布されているんです。楽しみにしている人たちが列を作っているんですが、ここからでは最後尾が見えなくなるほど長蛇の列となっている」

午前8時の段階で、すでに300メートルほどの長い行列ができていました。

Q.何時から並んでいる?

沼津市から:
「ここに着いたのは6時半ごろ。(家を)5時半に出ました」

神奈川県から:
「きょうは横浜から。3時半に起きて4時半に出発。去年も来たので」

Q.その時も椅子を持参した?
「去年は椅子がなかったので、今年は椅子を」

静岡県内だけでなく、全国にファンを持つ、“駿河湾の宝石”サクラエビ。

そのサクラエビが1000パック限定で無料配布されるということもあり、県内外から多くの人が訪れました。

先ほどの神奈川県から来た男性は・・・。

神奈川県から:
「ありがとうございます。ゲットしました。こんなにもらえると思いませんでした。もうバッチリですね」

サクラエビのかき揚げも人気

今年で26回目を迎えた「由比桜えび祭り」ですが、ここ数年は不漁に悩まされ、まつりが中止になったこともありました。

ただ、6月7日に終了した春漁では、水揚げ量が由比漁港と大井川港、合わせておよそ340トンに。

これは、去年の春漁に比べておよそ34トン多く、
2018年から行っている自主規制の成果が表れた可能性もあるといいます。

出店スタッフ:
「ちょっとお待ちくださいね。少々お待ちいただいていいですか、すいません」

常に行列が絶えなかったのがサクラエビのかき揚げのブース。

6つのフライヤーをフル稼働させ、午後2時までの6時間で6000枚以上が売れました。

このかき揚げを目当てに来場した人も多いようで・・・。

静岡市から
「40分並びました」

Q.食べました?

「今、食べてます。食べます?はっはっはっ。めちゃくちゃおいしいです。ビールがおいしいです」

須藤誠人アナウンサー:
「うらやましいです・・・」

「飲みますか?ありますよ?はっはっは」

浜松市から
「浜松から」

(1歳半のお子様がムシャムシャサクラエビをほうばる)
「かき揚げ、食べてます」

Q.サクラエビは初めて?

「一回食べた」

Q.じゃあ2回目?
「好きだったので、お祭りに来たいなと思って」

子どもから大人まで、大満足の様子の、由比桜えびまつり。

今年は3万人以上が訪れたということです。

由比港漁業協同組合 宮原淳一組合長
「これだけの人が来てくれたのは本当にうれしい。この祭りをひとつの起爆剤として由比の街に来てほしいというのは常々思っているので、我々もそれを迎え入れる準備をしていきたい」

© 静岡朝日テレビ