中国河北省の黄驊港、作業車の新エネ割合引き上げに注力

中国河北省の黄驊港、作業車の新エネ割合引き上げに注力

 【新華社石家荘6月11日】中国河北省滄州市の黄驊(こうか)港を運営する国家能源集団黄驊港務は現在、港湾にある移動式設備や作業車の電動化を計画的に推進しており、港湾車両のクリーンエネルギー導入割合を徐々に増やしている。港区内での新エネルギー車(NEV)の普及は、同港がゼロカーボン、カーボンネガティブ港の建設を進める上で重要な措置となる。

 黄驊港務生産保障センターで車両管理を担当する劉超(りゅう・ちょう)氏によると、現在136台ある港湾作業車のうち43台が電気自動車(EV)で、新エネ車が32%を占めている。

 劉氏は「次の段階では、現場でのニーズに基づきながら、市場における新エネルギー技術の発展と組み合わせて、港湾作業車に占める新エネ車の割合を2025年には46%に、3年以内に70%以上に達することを目指す」と述べた。

 河北省滄州市の渤海湾に位置する黄驊港は、天津市と河北省沿岸の港湾群の重要部分を構成し、中国西部の石炭を東部に送る「西煤東運」、北部の石炭を南部に送る「北煤南運」を担う重要なハブ港でもある。今年5月の同港石炭港区の石炭積み出し量は前年同月比22.2%増の1933万9千トンとなり、同時期の最高水準を更新した。(記者/白林)

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