トッププロのミスショットに安心!? グリーン周りからのアプローチに悪戦苦闘 「メモリアル・トーナメント」が見せた難しすぎるコースセッティング

J・スピース渾身のリカバリーショット、ボールの行方は?【写真:米国男子ツアーの公式Instagram(@pgatour)より】

米国男子ツアーが公式インスタグラムを更新。「2024年の『メモリアル・トーナメント』は、マスターズに次いで2番目に厳しいトーナメントとしてランク付けされました」と記すと、トッププロたちがグリーン周りで苦労した様子を動画で公開した。

最初のバンカーショットでは、上手くグリーンのカラーにワンクッション入れたものの、ボールの勢いは衰えることなく、そのまま奥の池まで転がって行ってしまった。続いてリッキー・ファウラー(米国)は木の根本近くの深いラフからアプローチを試みるも、グリーン手前のクリークにポチャリ。この大会で優勝したスコッティ・シェフラー(米国)のバンカーショットは、カツンとボールを直接ヒットする音が響くと、そのままグリーン奥のクリークまで飛んでいってしまった。

さらにシェフラーは、グリーンサイドからのアプローチをオーバーさせてしまうと、返しはショートしてしまうという痛恨のミス。ジョーダン・スピース(米国)はバンカー縁のラフで、映像ではボールを見ることもできないという厳しい状況。自ら「最悪のケースはバンカーに入れてしまうこと。もしラフにつかまってもホールには近づいているからね」と解説したうえで、クラブヘッドをボールの後ろに叩きつけるようにショット。しかしバンカーは越えたものの、グリーンには届かず再び深いラフにつかまってしまうと、「あぁ、最悪だ」と悔やんでいた。

ローリー・マキロイ(北アイルランド)はラフからのアプローチを試みるも、ウェッジがボールの下を潜り抜けてしまい、フワリと上がったもののグリーンまでは届かなかった。

これらの動画を見たゴルフファンは、プロのミスショットに安心したのか、「この動画に感謝します。なんだか気分が良くなった」「先週末の私のショットの映像をどうやって入手したの?」「私は時々、たった一つのショートホールで、これらのショットをすべてやっちゃうよ」などの感想が寄せられていた。しかし中には「それでもスコッティは難しいとされた2つのトーナメントを両方とも勝った…スゴいね!」と、あらためてランキングトップを走るシェフラーの実力を称賛する声も聞かれた。

バンカーからの「ホームラン」や、ラフでの「だるま落とし」、グリーン周りの「行ったり来たり」はアマチュアゴルファーにありがちなミスだが、あらためてプレーしている環境が異なることをよく理解し、自分たちのラウンドでは同じミスを繰り返さないよう、練習は十分に重ねていく必要があるだろう。

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