不明の7人「死亡と判断」 小松島航空基地のヘリなど2機墜落事故【徳島】

2024年4月、小松島航空基地所属のヘリコプターなど2機が訓練中に墜落した事故について、海上自衛隊は6月11日、行方不明となっていた7人を「死亡と判断する」と発表しました。

( 木原 稔 防衛相)

「4月20日に発生した海自ヘリコプターの墜落事故について、行方不明者7名について、死亡と判断するに至りました」

この事故は2024月、海上自衛隊・小松島航空基地と長崎県・大村航空基地に所属する哨戒ヘリコプター2機が、伊豆諸島・鳥島の東の海域で潜水艦を探すための夜間訓練中に、墜落したものです。

2機にはそれぞれに4人ずつ、合わせて8人が乗っていましたが、収容された1人が死亡、7人が行方不明となっていました。

防衛省は、2機のフライトレコーダーが近くで発見されたことから、「2機が衝突した可能性が高い」とみて、7人の捜索を続けてきましたが、事故から2か月近くが経ち、生存の可能性は低いなどとして11日、7人を「死亡と判断する」と発表しました。

(木原 稔 防衛相)

「懸命な捜索活動を行ってきたものの、このような状況に至り誠に残念であります。大切な肉親を亡くされたご家族の事を思うと、断腸の思いであります。謹んでご冥福をお祈りします」

防衛省によりますと、小松島航空基地所属のヘリコプターには、機長として板村一輝3等海佐が、副操縦士として山下夏輝3等海尉、航空士として、廣田真海曹長と堂園優作2等海曹が搭乗していました。

(酒井 良 海上幕僚長)

「機体、行方不明者の捜索につきましては、現在も機会を捉えて実施しておりますし、今後海底に沈んだ機体につきましても、その捜索については継続してまいる所存です」

小松島航空基地では、6月30日に、所属していた4人の葬送式を執り行うことにしています。

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