国土交通省航空局によると、2024年5月の日本国籍の航空機登録は、新規登録4機、抹消登録9機、予約登録4機です。主な動きとして、フジドリームエアラインズ(FDA)の4号機が抹消されているほか、海上保安庁向けとみられるガルフストリームG550型機が新規登録されています。
■2024年5月 新規登録機
法人名義で登録されているG550「機体記号：JA502A」。海上保安庁向けの機材とみられ、2024年4月にオランダ籍「PH-AQI」として来日しています。© FlyTeam チャレンジャーさん羽田空港 2024年4月20日撮影 PH-AQI ガルフストリーム・エアロスペース G-V-SP ガルフストリーム G550 海上保安庁
また、法人名義で5月17日に登録されたセスナ525C型機「JA225M」についても、4月にアメリカ籍の「N68ZT」で岡山空港および岡南飛行場に飛来。約1か月後に「JA225M」に改番されている姿が目撃されています。
© FlyTeam Gambardierさん岡山空港 2024年4月17日撮影 N68ZT セスナ 525C サイテーション CJ4 アメリカ企業所有 © FlyTeam みどさんさん岡南飛行場 2024年6月4日撮影 JA225M セスナ 525C サイテーション CJ4 日本法人所有
登録日 レジ番号 航空会社 機種 製造番号
2024-05-17 JA225M 法人所有 テキストロン・アビエーション525C 525C0308
2024-05-20 JA502A 法人所有 ガルフストリーム・エアロスペースGV-SP 5616
2024-05-29 JA117H 川崎重工業 川崎BK117C-2 4048
2024-05-29 JA110V 法人所有 ロビンソンR44Ⅱ 13193
■2024年5月 抹消登録機
FDA最年長の機材で、3月9日にラストフライトを終えた「JA04FJ」が、5月7日付で抹消登録されています。同社4号機でグリーンの塗装を纏っていたこの機体は、もともとアメリカのリパブリック航空などで活躍していました。FDAにとっては唯一の中古機ということもあり、先に導入された他の機材よりも早い段階で退役しています。抹消理由は「機体解体のため」となっているため、海外の航空会社などに売却されることなく、日本国内でその生涯を終えることになりそうです。© FlyTeam なごやんさん名古屋飛行場 2024年1月4日撮影 JA04FJ エンブラエル ERJ-170-100 SU (ERJ-170SU) フジドリームエアラインズ
抹消された機体のうち、アメリカに4機、スウェーデン、カナダ、ニュージーランドにそれぞれ1機ずつ売却されています。
抹消日 レジ番号 航空会社 機種 抹消理由
2024-05-07 JA9984 四国航空 川崎BK117B-1 航空の用に供さないため。
2024-05-08 JA02CP 中日新聞社 ユーロコプターEC135P2 スウェーデンへ売却のため。
2024-05-07 JA04FJ フジドリームエアラインズ(FDA) エンブラエルERJ170-100STD 機体解体のため。
2024-05-13 JA01YK 法人所有 シーラスSR22T アメリカへ輸出のため。
2024-05-08 JA3943 個人所有 セスナ172P アメリカへ売却のため。
2024-05-13 JA4021 個人所有 セスナ172NAT アメリカへ売却のため。
2024-05-23 JA51HA 本田航空 ホーカー・ビーチクラフトG58 アメリカへ輸出のため。
2024-05-24 JA97KG 鹿児島国際航空 ベル412EP カナダへ売却のため。
2024-05-28 JA6618 法人所有 川崎BK117B-1 ニュージーランドへ売却のため。
■2024年5月 予約登録機
警察庁がエアバス・ヘリコプターズBK117D-3型ヘリコプター「JA25NP」を予約登録。このほか、法人名義でホンダジェットおよびアグスタA109型ヘリコプターなどが予約登録されています。
レジ番号 航空会社 機種 製造番号 予約年月日 予定年月日
JA10YA 法人所有 ホンダ・エアクラフトHA-420 4200063 2024-05-08 2024-05-31
JA47TR 法人所有 アグスタA109 11655 2024-05-10 2024-07-15
JA25NP 警察庁 エアバス・ヘリコプターズBK117D-3 21316 2024-05-21 2025-07-31
JA32RR 三井物産エアロスペース レオナルドAW169 未定 2024-05-30 2025-5-1
