最先端技術のロボットなど集結「生産性の高速化」 人手不足の解消にも 広島市で展示会

製造業では、生産性向上や人手不足の解消が喫緊の課題となっています。こうした中、産業用ロボットなど、最新技術を集めた展示会が、広島市で開かれています。

末川徹 記者
「普段の生活では見ることができない、最新の機械が並んでいます」

展示会は、モノづくりを支える産業界の今を知ってもらおうと、岡山市に本社を置く「ライト電業」が開いたものです。中四国最大級の展示会で、6年ぶりの開催です。

産業用ロボットやシステムなどを開発する、国内メーカーおよそ60社がブースを設けています。

末川徹 記者
「こちらのロボットは、音がすごい。部品を移し替えていて、素早いです」

スカラロボットIXAは、主に電子部品の工場で活躍しています。1秒間におよそ8m進むスピードで、業界では世界最速です。

担当者
「短い時間で、モノが作れたらたくさんできる。高速化が求められている」

一方、こちらは、顔認証型のセキュリティシステムです。登録方法は、顔写真を1枚撮るのみで、非常に簡単です。

マスクやメガネをしていても、1秒待たずに認証できます。最近では、クレジットカードと連動させ、顔認証だけで決済できるサービスもあります。

このほかにも、従来の生産効率や人手不足を改善しようと、工夫を凝らした製品がさまざまでした。

ライト電業 広島支店 重白良平 さん
「製造業は多くの課題を抱えている。製品の提供だけでなく、システムなども提案して解決できれば」

展示会は12日も開かれます。

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