スマホ100台急速充電が可能“災害時に役立つベンチ” 国内最大のアウトレットモールに設置=静岡・御殿場市

静岡県内外からの多くの買い物客でにぎわう大型ショッピングモールに災害時に役立つ電源設備が導入されました。

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電源設備が登場したのは、年間1,000万人が訪れるという国内最大のショッピングモール御殿場プレミアム・アウトレットです。

<東部総局 金原一隆記者>
「外出先で携帯電話を充電できるモバイルバッテリー。このバッテリーのメーカーが、災害時で停電しているときでも充電ができるベンチを作りました」

ベンチの足元の部分には大型のポータブル電源が収められていて、停電すれば自動的にこのバッテリーからの充電に切り替わります。スマートフォン100台の急速充電が可能です。

<アンカージャパン 猿渡歩CEO>
「何かあった時にもほとんどの電子機器を動かせるようなものっていうことで、今回、大型のオータブル電源を採用して今回の企画になった」

今回は、バッテリーメーカーと飲料メーカー、アウトレットの3社が共同で災害で停電した時でも電源を確保する環境を整備しようとプロジェクトを組み、自動販売機を動かすための災害用電源ボックスも配備しました。

最大2,000ワットの高出力のポータブル電源を備えることで、停電しても自動販売機2機の冷却機能を4時間維持し、災害時には利用客に飲料水を提供することも可能となっています。

<御殿場プレミアム・アウトレット 加藤健太支配人>
「御殿場でいうと(富士山の)噴火の心配もあるので、我々ができることを充電に限らず、お客様に提供できればと考えている」

普段は、来場者の携帯電話の充電もできるように利便性を向上させながら災害時にも非常用電源として機能する今回の仕組み。

<客>
Qスマートフォンの充電が困ることありませんか
「結構あります。災害時にこういう設備があるとすごく便利だなと思った」

御殿場のほかに、埼玉県の「ふかや花園」大阪府の「りんくう」など、国内5つのプレミアムアウトレットで11日から導入され、さらに拡充していくか、利便性や必要な機能などを検証していくということです。

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