湿気対策のためお風呂場の「換気扇」を24時間つけっぱなしにしています。1ヶ月で電気代はどれくらいかかりますか?

浴室用の換気扇の消費電力

製造会社や商品により、浴室用の換気扇の消費電力は異なります。強と弱の2つのモードを選べるものから、浴室だけでなく脱衣所やトイレも同様に換気ができるものまであります。浴室のみの換気扇の消費電力の相場を確認すると、7ワットから39ワットが主流のようです。

今回は強モードが26.5ワット、弱モードが19ワットの浴室用の換気扇を使用したと仮定して電気代を算出します。

浴室用の換気扇を1日中つけっぱなしにした場合の電気代

消費電力量(ワット)÷1000×使用時間(アワー)×電気単価(29.8円/1キロワットアワー)

2024年5月現在の電気単価は29.8円/1キロワットアワーなので、こちらを使用します。上記の計算式にあてはめて、電気代を計算します。

浴室用の換気扇を1日中24時間使用したと仮定しています。強モードの場合は1日あたり約19円、弱モードの場合は約14円となります。製造会社や商品により消費電力は異なり、電気単価も変動がありますので参考程度にしてください。

浴室用の換気扇を1ヶ月使用した場合の電気代

前述の計算結果を基に浴室用の換気扇を1ヶ月間毎日使用した場合の電気代を表1にまとめました。1ヶ月を30日としています。

表1

※筆者作成

表1から、1ヶ月を通しても電気代はそれほどかからないことが分かります。1年あたりの電気代を計算しても強モードで約6840円、弱モードで約5040円ですので、24時間つけっぱなしにしたとしても大きな問題はないといえるでしょう。

また、浴室用換気扇を長時間つけることで、以下のようなメリットが得られます。

__・カビの発生を防ぐ
・結露の発生を防ぐ
・においを取り除く
・空気を簡単に入れ替えられる
・黄砂や花粉が飛ぶ時期でも気にせず換気できる__

浴室用の換気扇を長時間つけたとしても電気代もそれほどかからないことと、メリットもあるので、1日中つけっぱなしにしてもよいでしょう。

浴室用の換気扇の節約方法

1年あたりの電気代がそれほどかからないとはいえ、できるだけ節約したいと思う方もいるでしょう。浴室用の換気扇は8~10時間程度使用することを推奨しているようです。入浴後から翌朝までつけっぱなしにして、日中は使用しないという方法を取ると電気代の節約につながります。

ほかの節約方法を下記に挙げます。

__・使用中は窓やドアを閉める
・エアコンを併用して使用する場合は、設定を弱モードにする
・定期的に掃除をする
・新しい換気扇に交換する
・電気会社やプランを見直す__

上記の方法を試してみてください。

浴室用の換気扇を1日中つけっぱなしにした場合の電気代は1ヶ月あたり約600円

浴室用の換気扇を1日中つけっぱなしにした場合、1日あたり約20円、1ヶ月あたり約600円ということが分かりました。1年あたりに換算をしても、約7000円とそれほど電気代はかからないといえるでしょう。

浴室用の換気扇を長時間つけるメリットとして、カビの発生を防ぐことやにおいを取り除くことなどが挙げられます。浴室用の換気扇を使用する場合の節約方法として、使用中は窓やドアを閉めることや定期的に掃除をすることが考えられます。

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 料金単価表‐電灯 従量電灯B
パナソニック株式会社 換気扇 よくあるご質問一覧 1日何時間くらい換気すればよいですか。効果的な換気方法について教えてください。
三菱電機株式会社 三菱ダクト用換気扇 [浴室・トイレ・洗面所用](2ページ)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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