「相馬のことは見ていなかった」意外な言葉を口にした鎌田大地。PKを誘発したパスはノールックだった

2024年6月11日、エディオンピースウイング広島での北中米ワールドカップ・アジア2次予選で日本がシリアを5-0と粉砕した。ハイライトのひとつが70分。途中出場の鎌田大地が相馬勇紀への縦パスでPKを誘発したシーンだ。

計算し尽くされたタイミングで最高のパスを出した鎌田は、試合後の囲み取材でこの場面を振り返ると、意外な言葉を口にした。

「僕自身、相馬のことは見ていなかったので。彼が大きな声を出していたので、フリーなのかなと思って出しました」

実はノールックパスだったのである。

「どこにいるかは見てないですけど、声が大きかったので」

ある意味感覚で精密機械のようなパスを出せるとは…。鎌田の抜群のセンスを見せつけた場面と言える。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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