【カンボジア】5月の投資認可25件、合計2.5億米ドル[経済]

カンボジアで投資認可業務を担当するカンボジア開発評議会(CDC)は10日、5月に認可した投資案件が25件だったと発表した。投資額は2億4,600万米ドル(約387億円)超。約1万5,000人の雇用を創出するとみられる。地元各紙(電子版)が伝えた。

25件のうち24件が新規案件、1件が既存事業の拡張案件で、8件が経済特区(SEZ)への投資となる。

国・地域別の投資額は、中国が49.7%で最大。カンボジアが30.9%、シンガポールが10.2%、オーストラリアが2.3%、ベトナムが2.3%、韓国が2.1%などと続いた。

業種別の投資額は、製造業が1億8,000万米ドル超、インフラなどその他が6,500万米ドルだった。地域別では、首都プノンペンと南部シアヌークビル州への投資がそれぞれ5件と最も多かった。

投資額では、中部コンポンチュナン州の太陽光発電事業(出力6万キロワット)による6,500万米ドルが最大。創出が見込まれる雇用数は35人となっている。

シアヌークビル州では、精錬・金属加工工場が2,600万米ドル、鋼管工場が1,600万米ドル。雇用創出はそれぞれ、317人、229人を予定している。南部コンポンチャム州のジャンスーSEZでは、アルミニウム精錬事業に2,500万米ドルが投じられ、684人が雇用される見通しだ。

クメール・タイムズによると、CDCが1~5月に認可した投資事業は153件だった。投資額は前年同期比5.1倍の27億5,000万米ドルで、23年通年実績の55%に達した。

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