メル・ブルックス、ショービズ界の超レア栄誉「PEGOT」を達成

メル・ブルックス(97)が、史上4人目でショービス界の超レアな栄誉「PEGOT」を達成した。『プロデューサーズ』で知られるメルは、9日(日)にロサンゼルスで開催された第84回ピーボディ賞で功労賞を受賞、同賞、エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞を受賞した4人しかいないエンターテイナーの1人となった。

「放送界のピューリッツァー賞」と言われるピーボディ賞式典で、メルに同賞を授与した同じくコメディ界のベテラン、ビリー・クリスタル(76)は、「恐れ知らずの天才で境界線を押し広げるユーモア」は、デビュー当日から「導きの光」だったとメルを称賛した。

一方メルは、「『ピーボディ賞を受賞しましたよ』って言われた時、どういうことだか分からなかったんだ」「『本当かい?』ってね」「そして『ショービジネスで最もハンサムなことで受賞したのかも知れない』って思ったんだよ」とジョークを飛ばし、また自身は「謙虚さ」にかけているとして「謙虚さは私のボキャブラリーにないんだ。そのスペリングさえ知らない」と笑いを誘った。

しかしその後、真面目気味に「これは素晴らしい名誉で、高く評価され、この賞を受賞する価値が十分ある著名な人々が獲得してきたから、少しね『本当に僕に加わって欲しいのかい?これらは良いレストランに行く人たちだよ』って感じるんだ」「でも、本当に、この名誉ある素晴らしい賞をありがとう」と続けた。

『スペースボール』や『ヤング・フランケンシュタイン』などでも知られるメルは、1969年に『プロデューサーズ』でアカデミー賞脚本賞を受賞、2001年に同ミュージカルコメディの舞台版でトニー賞3賞を受賞し「EGOT」を達成した。メルはキャリアを通してグラミー賞3賞とエミー賞4賞に輝いている。

PEGOTを達成したほかの3人は、バーブラ・ストライサンド(82)、リタ・モレノ(92)、『卒業』を監督した故マイク・ニコルズとなっている。

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