佐野のクリケット場で野外“本場”ヨガ満喫 市とインド大使館が共催 大使の提案受け実現

佐野市国際クリケット場で行われたイベント

 【佐野】市とインド大使館が共催する初めての野外ヨガイベント「YOGA MAHOTSAV(ヨガ マホトサヴ) in SANO」が8日、栃本町の市国際クリケット場で開かれた。市を昨年訪問し、同施設と周辺環境の良さに注目した駐日インド大使が、ヨガイベントの開催を提案したことを受けて実現した。インド政府が公認する熟達の講師の指導の下、市内外から参加した市民ら約200人が、鮮やかな緑の天然芝の上で“本場”のヨガの心地よさを満喫した。

 「マホトサヴ」はヒンディー語で祭りを意味し、今回のイベントは今月21日の国際ヨガデーに関連して行われた。アーユルヴェーダやヨガなど、伝統医学を管轄するインド政府専任省のAYUSH(アユシュ)省が公認するインストラクターが講師を務めた。

 下野新聞社の取材に対し、シビ・ジョージ駐日大使は「佐野市は特別なパートーナー。ビジネスやクリケット、さらにヨガを通じて関係を強めていきたい」と話した。金子裕(かねこゆたか)市長も「文化の面でも理解を深め、経済交流の一層の促進にもつなげていきたい」と意欲を見せた。

 この日は好天に恵まれ、汗ばむ陽気の中、野外ヨガイベントは午前11時から約90分間行われた。参加者は青々とした天然芝の上にヨガマットを敷いて準備。その上で講師の声に耳を傾け、動きを注視しながらコブラやワニ、ウサギといった体調を整えるというさまざまなヨガのポーズを体験した。

 職場の同僚で、ともに市内から参加したという慶野(けいの)ヒデ子(こ)さん(71)と横塚直子(よこづかなおこ)さん(69)は「初めてのヨガだったが、とても気持良く、リフレッシュできた」「クリケット場の芝も素晴らしく、また開催してほしい」などと話していた。

緑の天然芝の上でヨガを体験する参加者たち

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