弟の航をキャディに起用 石川遼は開幕2日前に松山英樹&清水大成とラウンド

石川遼がパインハースト入り(撮影:ALBA)

<全米オープン 事前情報◇11日◇パインハースト・リゾートNo.2(米ノースカロライナ州)◇7548ヤード・パー70>

日本予選会を勝ち抜いて“世界一決定戦”に出場する石川遼が、開幕2日前にコースに入った。この日は松山英樹、清水大成と練習ラウンド。松山とはアウト9ホール終了後に分かれ、石川と清水は18ホールを確認した。

先週の日本ツアー「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」では最終日に「63」をたたき出し、岩田寛とのプレーオフにもつれ込んだ。惜敗の2位に終わったが、好感覚を得たまま米国入りできたことには間違いがなさそう。予選会では妹の葉子さんをキャディに起用したが、この本戦では弟でありプロゴルファーの航(わたる)にバッグを預け、きょうだい二人三脚でパインハーストNo.2の攻略に挑む。

「全米オープン」は2年連続の出場。同地で開催された2014年大会は出場していなかったため、パインハーストでのプレーは初めてになる。これが8回目の出場で、過去最高位は11年大会の30位タイ。トップ10入り、そして上位フィニッシュを目指していく。

アンジュレーションがあって亀の甲羅のようなグリーンが、このコースの警戒ポイントのひとつ。さらにクラブの抜けが良くないバミューダ芝に囲まれていて、その難易度はより増している。そのグリーン周りでは、ウェッジで転がすのではなくパターを試す姿が多く見られ、この感触を高めていくことがカギになっていきそうだ。

ラウンド中は松山、清水と談笑する場面も多くあった。開幕前日の水曜日は清水、星野陸也と練習ラウンド予定。先週大会終了直後は「早くコースチェックをしたいですし、このコースで何が必要なのかなということも知りたい」と話していたが、この日に得た18ホールの“データ”を基に、最終調整に入る。(文・笠井あかり)

© 株式会社ALBA