地元の農畜産物について知り、食の大切さを学んでもらおうと、佐賀牛を使った調理実習が5日、佐賀市の城東中で開かれた。2年生41人が、食の安心安全と地産地消について考えながらハンバーグを作った。
JAさがから提供を受けたミンチを使い、初めて佐賀牛の調理実習に取り組んだ。殺菌のために中心温度が75度になるまで温度計で計りながら焼く工程もあり、生徒は安全に食べるための調理法を体験した。県産の新タマネギ、アスパラガスと一緒にハンバーグを味わった。
石井響翔(きょうと)さんは「素人が作ったのに、思っていた以上においしかった。普段食べるものより柔らかく、肉本来の味を感じられた」と話した。田中希姫(きき)さんは「さすが佐賀を代表する食材の味。もっと多くの人に知ってもらいたい」と誇らしげだった。6月下旬にはJAさがの担当者による講義も行われる。(松尾綺子)