「人々の犠牲 心を痛めている」長崎市がイスラエルに書簡 平和式典巡り

 長崎市は11日、8月9日に開く平和祈念式典を巡り、イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使に対し、パレスチナ自治区ガザで続く武力衝突を踏まえ、即時停戦を求める鈴木史朗市長名の書簡を送ったことを明らかにした。7日付で在日イスラエル大使館に郵送した。
 書簡では「武力衝突によって多数の人々の犠牲が見られることに、被爆地の市民は心を痛めている」と即時停戦を要求。式典への招請について「不測の事態」を懸念し、保留していると説明。安全かつ円滑に式典を運営できると判断できれば、速やかに招請状を送付するとして、今後招く可能性を残した。
 市によると、イスラエル招請の有無に関する問い合わせや意見が11日までに、市民らから約50件寄せられているという。

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