中国甘粛省の新エネ発電量、5月は過去最高の80億キロワット時超

中国甘粛省の新エネ発電量、5月は過去最高の80億キロワット時超

甘粛省武威市凉州区にある20万キロワット太陽光発電兼砂漠化対策プロジェクトの建設現場。(資料写真、武威=新華社配信)

 【新華社蘭州6月12日】中国送電大手、国家電網傘下の国網甘粛省電力はこのほど、同省の5月の新エネ発電量が80億5500万キロワット時と持続的に増加し、発電量全体に占める割合は半分近くの47%になったと発表した。同省の新エネ発電量は月間で初めて80億キロワット時の大台を超え、過去最高を更新した。

 同社によると、甘粛は「第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)」期間に入って以降、エネルギー構造の転換に取り組んでいる。砂漠・ゴビ・荒漠地帯に重点を置いて大規模風力発電・太陽光発電拠点の建設を加速し、新エネ発電の設備容量は3300万キロワット以上増加した。

 同省は域外送電ルートの建設を加速することで、新エネ電力の域内・域外への調和のとれた送電に力を入れている。現在は隴東地区(甘粛省北東部)と山東省を結ぶプラスマイナス800キロボルト超高圧直流送電プロジェクトの建設を急いでおり、浙江省や四川省などへの送電プロジェクトの推進も加速している。

 省内の発電設備容量に占める新エネ発電の割合はすでに61%を超え、発電量に占める割合も持続的に拡大しており、新エネ発電は設備容量の主体から発電量の主体に変わりつつある。(記者/王銘禹)

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