佐々木麟太郎 米デビュー戦で2打席目に1号勝ち越し2ラン MLBドラフトリーグ

佐々木麟太郎

花巻東を卒業して米名門スタンフォード大に進学する佐々木麟太郎内野手(19)が11日(日本時間12日)にド派手に全米デビューを飾った。MLBドラフトリーグ、トレントン・サンダーの一員として、フレデリック・キーズ戦で「4番・一塁」で先発出場し、2打席目に米初アーチとなる1号勝ち越し2ランを放った。

やはりモノが違う。衝撃弾が飛び出したのは1―1の3回二死三塁だった。相手先発の右腕リチャーズが2ストライクから投じた内角ヒザ元の90・7マイル(約146キロ)のフォーシームをフルスイング。角度41度、打球速度99・7マイル(約160・5キロ)で右翼上空へ高々と打ち上げるとそのままフェンスを越えた。飛距離352フィート(約107・3メートル)だった。

2回先頭の注目の米1打席目は1ストライクからの2球目、真ん中やや低めのカットボールを打って一ゴロに倒れた。

MLB公式サイトが10日(同11日)に「日本のトッププロスぺクト佐々木麟太郎がMLBドラフトリーグで米国デビュー」と報じた注目のデビュー戦。同リーグのエグゼクティブプロデューサーのショーン・キャンベル氏は「彼にチャンスと環境を与えて、守備の練習を続け、打席に立ち続け、より高いレベルのピッチングに立ち向かい、木のバットを振ることができればすべてこの子のためになるだろう。麟太郎の発展にとって全てが有益」と期待を寄せている。

同時に「あるスカウトが大谷翔平や松井秀喜より天性のパワーがあると評した」と伝え、「2026年のドラフトで対象になる前に、この天才高校生がエリート級の球速と高レベルの変化球を相手にどう戦うか多くの人が注目している」と評した。ドラフト候補が参加する同リーグで早くも注目の存在だ。

また、10日には米大手代理人事務所WMEスポーツが公式X(旧ツイッター)で佐々木とエージェント契約を結んだと発表。日本語で「WMEファミリーへようこそ、佐々木麟太郎!」とメッセージを送った。

米2打席目で衝撃アーチを放った怪物。高校通算140発の実力で米国を席けんする。

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