“真面目な男”ザコシショウに売れっ子芸人が感謝「そこ見抜いてたのはシショウだけ」

野性爆弾のくっきー!【写真:ENCOUNT編集部】

ザコシショウ「おってくれてありがとう」

お笑いコンビ・野性爆弾のくっきー!が11日、火曜レギュラーを務めるMBSラジオ『アッパレやってまーす!』(月~木曜午後11時30分)に出演。大阪時代に芸人引退を考えたことを明かし、ケンドーコバヤシと同じくレギュラーのハリウッドザコシショウからの言葉で思いとどまったとした。

「誰かにほめられた経験が生きた」という話題になり、ザコシショウは「オレ別にね、ほめられたり、人のために(笑いを)やるとかじゃないんやね。別に自分で楽しんでやったれえなと思ってやってる。ただ、それだけかな」と笑いに対しての思いを激白。AKB48・小栗有以が「シショウがさりげない言葉で、(相手のために)なってる方じゃないですか」と推測すると、くっきー!は「シショウに救われてる人間は(多い)。オレも実際、そうやし。そうそう、そっち側ですわ」と同意した。

「(30年以上の芸歴で)ここは客に合わせようかというのはなかったですか」とくっきー!に聞かれたザコシショウは、「R-1のときちゃうかな。客というか、絶対にグランプリを取らないと行けないっていうのがあるじゃん。決勝行ったら、なんかなるって思ってたから。決勝には絶対行きたいなと思って、見せ方を考え出したのは(2016年に)R-1優勝する2、3年前」と打ち明けた。くっきー!は「ザコシショウ、オレに言うてくれましたもんね。『お前がウケるようになったのは、今までとボケは変わらんけど、見せ方がうまくなった』って。シショウだけやもんな、そこ見抜いてたの」と裏話を披露した。

みなみかわから「っていうことは、くっきー!さんはシショウの言葉でちょっと伸びたというか」と確認されると、くっきー!は「オレはだってもともと2丁目劇場って(大阪)心斎橋にあって、吉本の劇場が。オレはそこで1回『やめる』って言うたんよ。そのときにシショウとコバさん(ケンコバ)が来て、『やめんな』とは言わんかってんな。『お前ら、おらんなったらさみしなるな』って言われたんよ。それで続けて今やな。その言葉だけで引っ張れて」といつになく真剣に語った。ザコシショウは「楽しいですわ。だから。おってくれてありがとう」と笑うと、小栗は「良い話」と感動。『アッパレ水曜』レギュラーで、破天荒が売りのザコシショウのマジメ発言を嫌うケンコバの“スパイ”として、言動をチェックするみなみかわも“メモ”を遠慮した。

くっきー!とザコシショウらしからぬ展開に、若手コンビ・9番街レトロ・京極風斗は「絶対どっちかが何かで落とすのに『おってくれてありがとう』って笑って終わったから、ホンマに『おってくれてありがとう』なんやと」と困惑。くっきー!は「きつい何か言って終わろうと思ったけど、なんかしみちゃって」と本音を吐露した。温かい空気の中、ザコシショウが「たまにはいいやん」と口にすると、大きな笑いが起こった。ENCOUNT編集部

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