阪神・佐藤輝明を照らす“偉大な三振OB”の軌跡…日本人最速「500K」に差す微かな光明

通算500K達成(C)日刊ゲンダイ

阪神の佐藤輝明(25)が節目の記録をマークした。と言っても、三振の話だが……。

「6番・三塁」で出場した11日のオリックス戦。1打席目に外角高めの150キロを見逃し三振に倒れると、2打席目はフォークを振って空振り三振。これで今季通算51三振となり、昨季までの449と合わせ、通算500K達成である。

過去、日本球界で入団4年目までに500三振に届いた選手は近鉄のブライアント、西武のメヒアがいるものの、日本人選手では佐藤が初めて。3年目までの449三振も、それまでの村田修一(現ロッテ打撃コーチ)の319三振の歴代1位記録を大幅に更新するものだった。

5月15日から守備難で二軍落ちしていたが、そもそも今季は打率.208、3本塁打、17打点と肝心のバットがサッパリ。岡田監督に「起爆剤になってくれ」と言われて昇格した7日こそ2安打を放つも、11日まで15打数3安打、打率.200と、最初だけだった。

もっとも、村田もブライアントもメヒアも、本塁打王を獲得し、一時代を築いた強打者。佐藤もルーキーイヤーから3年連続20本塁打をマークしており、パワーと素質は疑いようもない。

村田も5、6年目は2年連続で本塁打王に輝いている。三振が多いのは、それだけスイングに迷いがない証。最速500三振はむしろ吉兆である……というのは、さすがに無理があるか。

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怠慢プレーなども指摘されている佐藤輝に対し、周囲からは「藤浪化」を懸念する声が上がっている。

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