【マーメイドS】3連単10〜30万馬券が8回発生 馬単万馬券も“ざら”にある、穴党が息巻くハンデGIII「高配当メソッド」

[過去10年]マーメイドステークス2024の人気傾向

16日に京都競馬場で第29回マーメイドS(GIII、芝2000m)が行われる。

今年は、愛知杯勝ちミッキーゴージャス、前走福島牝馬Sで重賞初Vとなったコスタボニータの古馬重賞勝ち馬2頭に、タガノパッションゴールドエクリプスピンハイといった重賞初制覇を目指す重賞常連組、自己条件を勝ち上がってきた福永祐一厩舎の管理馬エーデルブルーメらがエントリー。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■波乱含みも好走馬は「10人気以内」「29.9倍以下」

昨年は1番人気のビッグリボンが勝利したが、1番人気の勝利は9年ぶりで、過去10年の成績は【2.1.1.6】。このうち単勝オッズ3倍台以下なら【2.1.0.0】とパーフェクト。逆に4倍以上つく1番人気は疑った方がいい。

3番人気以内でも【3.4.3.20】勝率10.0%、複勝率33.3%で回収値は単勝42、複勝65と不振。他7勝は全て6番人気以下と、牝馬限定のハンデGIIIだけあって毎年難解を極める。6~10番人気が【7.3.4.36】勝率14.0%、複勝率28.0%、回収値は単勝215、複勝130なので、1~3番人気よりも思い切って6番人気以下を頭に添えた方が賢い。

気になるのは10番人気の馬。その成績は【3.1.2.4】勝率30.0%、複勝率60.0%と、どの人気よりも堅実。余裕があれば押さえてもよさそう。

よって、単勝の平均配当は1202円。10~20倍台の勝利が7回も発生しており、昨年が9年ぶりの1番人気勝利だった流れを考慮すると、今年は伏兵の「単勝」を握っておきたい。

人気サイドの信頼度が低いレースに見えるが、過去10年で5番人気以内馬が1頭も馬券に絡まなかった年はなく、10回中5回は2頭が揃って好走している。人気傾向からは、軸候補として5番人気以内から1頭ピックアップするのがベター。また荒れるGIIIだが、11番人気以下は【0.1.0.47】複勝率2.1%。好走馬のほとんどが10番人気以内かつ29.9倍以下の馬となっている。オッズが割れやすいレースなので混戦傾向にあり、大穴の出番が少ない。

馬連の平均配当は8089円で万馬券が4回、馬単が1万4813円で万馬券が7回発生。3連複の平均配当は2万5541円で意外とインパクトはなく、4桁配当が2回で残る8回は1万~5万馬券まで。3連単の平均配当は16万9624円で、10万馬券が5回、20~30万馬券が3回発生している1。「馬連」「馬単」でも十分万馬券に期待できるので2連系馬券に振りかぶってもよさそうだ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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