【U-23日本代表】18人枠競争し烈!『10番』佐藤恵允は当落線上。斉藤光毅、三戸舜介が活躍、米国代表に2-0快勝

GKは小久保玲央ブライアンが鈴木彩艶を上回る序列に。

[親善試合]U-23アメリカ代表 0-2 U-23日本代表/2023年6月12日9:00(現地11日19:00)/カンザスシティ

アメリカ遠征中のパリ・オリンピックに挑むU-23日本代表が藤尾翔太のPKによる1得点、さらにエース細谷真大のゴールで、同じく五輪出場国であるU-23アメリカ代表に2-0の快勝を収めた。第1戦は非公開で、スコア、メンバー、内容は発表されていない。

先発に抜擢されたヨーロッパ組でありスパルタ・ロッテルダムのチームメイトでもある斉藤、三戸がいずれもゴールに絡むなど活躍。特に斉藤はポゼッションに関わりつつ、カウンターの起点にも出口にもなれるなど”違い”を見せ付けた。そうしたなか6分、ペナルティエリア内でのキックから相手PKを誘発し、これを藤尾が決めてみせた。

また、ゴールキーパーだが、前半は小久保玲央ブライアン、後半は鈴木彩艶がプレー。小久保は相手決定機で鋭い出足からスライディングでブロックするビッグプレーを見せ、さらに攻撃の起点としても機能。優勝したU-23アジアカップを経て周囲との信頼関係が構築されていることもあるが、このチームでは序列的に鈴木を上回って五輪に向かう形になる。

そして後半には、川崎颯太が起点となって、三戸のシュートをGKがファンブル。これを細谷が押し込み、日本のリードを2点に広げた。

パリ五輪に臨む日本代表の発表(7月3日を予定)を前にした最後の対外試合、先発に抜擢された斉藤、三戸のスパルタコンビがいずれもゴールに絡む活躍ぶりを披露。そしてストライカーの藤尾、細谷がそれぞれ意地を見せるように、1ゴールずつ結果を残した。キャプテンマークを巻く藤田譲瑠チマがチームを統率、西尾隆矢や大畑歩夢が入った守備陣も高い集中力を発揮し、チームとしても無失点に――。

一方、『10番』を託されてきた佐藤恵允だが、チームがリードを守る態勢になりつつあった時間帯だったこともあるが、途中出場からなかなかチームの流れに乗り切れず、メンバー争いは“当落線上”と言える立ち位置に。

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また山本理人がボールが顔面に当たり、脳震とうの疑いで交代を余儀なくされた。日本は計6人が交代出場し、五輪でも対戦する可能性があり、今回オーバーエイジの選手を加えていた米国に2-0の快勝を収めた。

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