選手集めに苦労…地区体育祭の地域対抗やめてフェスに 福井県越前市国高地区、参加と運営ハードル下げる

地区体育祭を一新しイベントを企画した国高地区スポーツ協会の役員ら=福井県越前市の国高公民館

 福井県越前市の国高地区スポーツ協会は、本年度の地区体育祭について、参加者数の増加や役員の負担軽減を目指して開催方式を改めた。地域対抗を取りやめてレクリエーション要素を強めたイベントに一新し、参加と運営の双方のハードルを下げる。「くにたかスポーツフェスタ」の名称で6月16日に開催する。

 新興住宅地を抱える国高地区の人口は、市内最多の1万1959人(6月1日現在)。だが、例年の地区体育祭では、近年移住した世帯の参加は少なく、各区の役員が出場者集めに苦労する状況が続いてきた。

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 「フェスタ」では、綱引きやリレーで地域のチームごとに合計得点を競ってきた方式を廃止。サッカーのPK、バスケットボールのフリースロー、輪投げ、パターゴルフなどの7競技とし、一部を除いて親子らが好きな時間に自由に参加できるようにした。

 各競技コーナーでの出場に応じたスタンプラリーを併せて導入。キッチンカー10台を招き、集めたスタンプ数によってグルメチケットをプレゼントする。

 同協会の平林透副会長は「チーム対抗だと選手を集める役員の負担も大きい。気軽に参加できて楽しく地域が融和できるイベントにしたい」と話している。

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