証拠品の現金を盗んだ罪など 岡山県警の元巡査長に執行猶予付き判決 岡山地裁

事件の証拠品の現金を盗んだ罪などに問われている岡山県警の元巡査長の男に、岡山地方裁判所は12日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

窃盗などの罪で判決を受けたのは、岡山南警察署の元巡査長、松岡和寛被告(32)です。

判決によりますと、松岡被告は2023年7月から10月までの間に10回にわたり、岡山南警察署で事件の証拠品として保管していた現金約300万円を盗みました。

また、以前警察官として対応した変死事案の空き家から通帳など12点を持ち去り、横領するなどしました。

12日の判決公判で、岡山地裁の本村曉宏裁判官は「警察官の立場を利用した犯行で、ギャンブルに使うためという動機に酌量の余地はない」と指摘しました。一方で、松岡被告が反省していて、ギャンブル依存を治療するために通院を開始していることなどから懲役3年の求刑に対し、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。

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