「子犬はうちじゃなくても…」 保護犬受け入れ巡る夫のひと言に衝撃 「自分が恥ずかしくなった」

保護犬を探す妻に対し、夫が発した正論が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

ペットとの暮らしは日々の癒しになる一方、お迎えする以上は飼い主としての覚悟や責任も求められるもの。保護犬を迎え入れる際の夫の姿勢に「惚れ直した」という女性の投稿が、ネット上で大きな共感を呼んでいます。長く一緒にいられる子犬ではなく、あえて疾患を持つ老犬を家族にしたという投稿者の女性に、その選択に込められた深いワケを聞きました。

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長く一緒にいられる子犬ではなく、あえて疾患を持つ老犬を家族に

「実家の犬を亡くしてから、次は絶対に保護犬を迎える! と心に決めていた」「私は『5歳以下の子』に絞って探していて、目に止まった若い犬を夫に見せて『この子どうかな?』など提案していたのだけど、『子犬や若い子はうちじゃなくてももらい手が見つかるでしょ』と夫に言われ、衝撃を受けた。正論だった」

先月28日にSNS上に投稿された、保護犬を迎え入れる際の夫とのやり取り。投稿者のちゃんすけ スヴェ子2y(@sukegongon0401)さんは「めちゃくちゃ自分が恥ずかしくなった。『1頭でも多くの犬を助けてあげたいんだ!』と夫に語っていたのに、他にももらい手があるような若い犬を貰っても仕方がないじゃないか、と夫に気付かされた」として、一連のやり取りを通じて「夫に惚れ直した」と振り返っています。

その後、夫との相談を重ねて3年前に引き取った保護犬は、一般にシニア期とされる7歳の老犬。当時は寄生虫、股関節疾患、血便といった疾患も多数抱えていたといいます。また、夫の仕事の都合で1年間のドイツ駐在が決まった際には「愛犬を連れていくか、自分と娘は残るか、とても悩んだ」としながらも、愛犬が元保護犬のためメンタルが不安定なことや、幼い娘と父親を引き離したくないという思いから、家族全員での引っ越しを決意。続く投稿では「最初の1年は病院代がヤバくて大変な子を貰ったぞ~と思ったものだけど、今では滅多に体調も崩さなくなり、ドイツ駐在に一緒に行って無事帰ってきました」「神様。あと10年は一緒に居させてください」と愛犬への思いを綴っています。

一連の投稿には、「こういう惚気は大歓迎!!」「こりゃ惚れ直すわ 1000%惚れ直す」「尊敬しかない」「素敵なご夫婦」「動物を迎え入れる理由が『かわいいから』じゃなく『少しでも多くの犬を助けたい』なのがめちゃくちゃ良いね」「犬を飼うな!とは思わないけど飼う前に保護犬の選択肢が増える人が1人でも増えたら良いなって思う」と共感と感動の声が多数寄せられています。

思いがけぬ反響について、ちゃんすけ スヴェ子2yさんは「たくさんの方に見ていただきびっくりしています。私の投稿をきっかけに、犬を迎える際にペットショップ以外の選択肢があることをたくさんの人に知っていただけたらと思っています」と話しています。

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