「カマダがビッグとは思わない」鎌田大地らラツィオの相次ぐ主力退団に地元記者が見解

鎌田大地が抜けた穴は、ラツィオにとってどれだけの大きさなのだろうか。

2022-23シーズンのセリエAで2位となり、チャンピオンズ・リーグ出場権を獲得したラツィオだが、近年の主力だったセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチが移籍した2023-24シーズンは苦戦。シーズン途中にマウリツィオ・サッリ監督が辞任する事態に至った。

後任のイゴール・トゥドールの下で飛躍したのが、サッリ政権で出場機会に恵まれなかった鎌田だ。新システム3-4-2-1のダブルボランチの一角としてスタメンを務め、停滞感があったチームに新たな息吹をもたらす。復調したラツィオは、最終的にリーグ7位でヨーロッパリーグ出場権を手にする。

しかし、ラツィオはその流れで来季を迎えることができなかった。まずは延長交渉が決裂した鎌田が退団。構想の中心だった日本人選手を失った指揮官も、チーム編成を巡ってさらにクラブと衝突して辞任した。

さらに、ラツィオはフェリペ・アンデルソンもすでに退団。6月11日にはルイス・アルベルトのアル・ドゥハイル移籍が正式に発表された。近年の「顔」だった選手たちが次々にクラブを去っている。

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11日にマルコ・バローニ新監督の就任を発表したクラウディオ・ロティート会長は、強気の姿勢を崩していない。だが、一部ウルトラスはクラブの方向性に抗議すると伝えられている。

しかし、シモーネ・ピエレッティ記者は『Radiosei』で「7日前と比べて大きな前進があった」と述べた。

「監督の問題が解決した。改革はあるだろう。チームを若返りさせるために、3、4人を獲得するはずだ。去年獲得した選手たちの価値も高めようとするだろうね」

「私は、カマダがビッグだとは思わない。ラツィオは7位フィニッシュでサポーターから抗議されたところからリスタートするわけだが、良い知らせもあった。マテオ・ゲンドゥジが計画の中心に戻ったのだ。もちろん、2人のビッグが去ったのは確か。重要な選手たちだ。ただ、30歳オーバーだよ」

同記者はこの夏のマーケットで来季に向けて十分な体制を築けると考えているようだ。ラツィオがどのようなチームをつくっていくのか注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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