「アジア1位を証明した」森保Jの強さに韓国メディアがこぞって注目! 母国の最終予選には懸念も「日本とイランは避けたが…」

日本代表がシリア代表を5-0で下し、2次予選を全勝で終えたニュースは多くの韓国メディアが報じている。

「日本、シリアに5-0完勝…“6戦6勝24得点無失点”で2次予選終了」(サッカー専門誌『FourFourTwo KOREA』)

「“我々はレベルが違う”日本、シリアに5-0大勝…6戦全勝+24得点0失点“圧倒的”」(スポーツメディア『SPOTV NEWS』)

「“24得点無失点”日本がゴール、ゴール、ゴール、ゴール、ゴール…シリアを5-0完破!6戦全勝で2次予選進出!」(スポーツ紙『スポーツ朝鮮』)

「日本、シリアに5-0で大勝…6戦全勝で2次予選終了」(スポーツメディア『スポーツ・トゥデイ』

そんななか、サッカー専門メディア『FOOTBALLIST』は「“無敵”日本」と見出し内で銘打った記事で、「日本が2次予選を通じて圧倒的なパフォーマンスでアジアを圧倒した」と森保ジャパンの戦いぶりを称賛した。

「日本は6試合中4試合を5-0で終える驚異的な姿を見せた。2次予選全勝はもちろん、24得点無失点と完璧な試合運びを見せ続けた」とし、「シリアとの最終節でも圧倒的なゲームコントロールを披露し、2次予選を終えた。これにより、現在、自分たちがなぜFIFAランキングでアジア1位を守っているのかを証明した」と伝えた。

ほかでは、『SPOTV NEWS』が「すでに組1位が確定したにもかかわらず、森保一監督は精鋭メンバーでシリアと戦った。リバプールでプレーする遠藤航をはじめ、久保建英、南野拓実、堂安律、冨安健洋など海外組を先発に立たせた」と、指揮官の采配に注目していた。

【PHOTO】日本代表のシリア戦出場16選手&監督の採点・寸評。3人が7点の高評価。MOMは2点に関与した左WB

同日には、日本と同組の北朝鮮代表がミャンマー代表に4-1で勝利。シリアを抜いて逆転突破を決めたことから、「日本が北朝鮮を助けた」(ネットメディア『エックスポーツ・ニュース』)、「日本ありがとう!宇宙の気運が北朝鮮に?」(総合メディア『Mydaily』)などと報じるメディアもあった。

特にスポーツ紙『スポーツソウル』は、「北朝鮮は16年ぶりのW杯出場に挑む。北中米W杯でアジアに与えられたチケットは8.5枚。韓国はじめ日本、イラン、オーストラリアなどアジアの強豪を除けば、残りのチーム間の格差は大きくないだけに、北朝鮮も本大会行きを狙うに値する」と、2010年の南アフリカW杯以来3度目の本大会出場の可能性を提起していた。

なお、韓国代表は同日にソウルワールドカップ競技場で中国代表と対戦。61分のイ・ガンインの決勝点で1-0と勝利し、5勝1分の首位通過で2次予選を終了した。

また、今回の勝利によって、最終予選の組み合わせ抽選でポット1に入ることが決定的に。日本やイランと同組に入る可能性を回避したことで、「イ・ガンインの左足のおかげで、最終予選で日本、イランとの戦いを避けた」(日刊紙『東亜日報』)、「韓国サッカー、W杯最終予選トップシード“ミッション完遂”」(通信社『NEWSIS』)などの報道がなされた。

その一方で、総合メディア『news1』は「日本とイランは避けたが、カタール、サウジアラビア、UAEなら最悪…南北戦も可能」と見出しを打ち、「韓国はポット1に入り、最も負担となるイランと日本を回避した。しかし、各ポットで厳しいチームが待ち構えており、緊張を緩めることはできない」と言及。

特に、ポット6に「気難しいチームが2ついる」として北朝鮮とインドネシアをピックアップすると、「北朝鮮はサッカーを離れ、さまざまな面で関係が複雑であり、精神的な疲労度を与える相手だ。インドネシアはシン・テヨン監督が率い、U-23アジアカップで韓国を破っている。韓国をよく知るだけに神経を使う相手だ」と伝えていた。

組み合わせ抽選会は6月27日に行なわれる。はたして日韓のグループがどのような顔ぶれになるのか、韓国でも多くのサッカーファンが抽選の行方を見守るはずだ。

構成●ピッチコミュニケーションズ

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