サンタフェ市から高校生ら訪問 日本文化や生活を体験 6年ぶりに受け入れ/岡山・津山市

岡山県津山市と友好交流都市縁組を結ぶ米サンタフェ市からの高校生らの訪問団が10日から市内を訪れ、ホームステイをしながら日本の文化や生活を体験している。コロナ禍を経て6年ぶりの受け入れ。

一行は、ニューメキシコ州モンテ・デル・ソル・チャータースクールの16~19歳の高校生と卒業生16人、引率の教諭ら。市内と鏡野町の12家庭に6泊7日でホームステイし、美作、津山商業、津山東高校の生徒との交流のほか、市内の観光などを行う。

11日は美作高校=山北=で茶道や箏(こと)などを体験。生徒がお点前(てまえ)を披露して差し出された茶を味わったり、作法を教わって自分で茶を点(た)てたりした。箏(こと)では、「爪」と呼ばれるピックで絃を弾くといった説明を聞き、「さくらさくら」を演奏。最初は慣れない手つきだったが興味津々で挑戦し、美しい音色を出せるようになると笑顔を見せていた。

エミリアーノ・アラルコンさん(18)とホセ・ゴンザレスさん(19)は「初めての経験で、お茶もおいしく、日本文化に尊敬の念を抱いた。サンタフェとは違って津山は緑がとても濃く、自然の景色なども楽しみたい」。美作高校3年の森鈴羽さん(17)は「外国の人と接する機会は少ないので、学校で教わっている日本文化を通して交流できて良かった」と話していた。

友好交流都市縁組は1999年に締結。隔年で相互派遣を続けてきたが、2019年の津山市からの派遣以降、コロナ禍のため中断していた。

箏(こと)を体験するサンタフェの高校生ら

© 津山朝日新聞社