打線のアップグレードを目指すドジャース 遊撃手補強を検討中か

ムーキー・ベッツ、大谷翔平、フレディ・フリーマンの「MVPトリオ」を軸に球界有数の得点力を持つ強力打線を有するドジャースだが、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、トレード・デッドラインに向けて打線のアップグレードを目指しているようだ。ドジャースが補強を検討しているのは遊撃手。正二塁手のギャビン・ラックスが打撃不振に苦しんでいるため、ベッツの負担を軽減するために遊撃から二塁に戻し、空いた遊撃に新戦力を加えることを検討しているという。

ドジャースが遊撃手の補強を目指すうえで問題となるのは、有力な補強ターゲットとみられていたボー・ビシェット(ブルージェイズ)とウィリー・アダメス(ブリュワーズ)がトレード市場に出てこない可能性が高いことだ。開幕から低調な戦いが続き、トレード・デッドラインで売り手に回る可能性も取り沙汰されていたブルージェイズだが、直近15試合で10勝5敗と復調傾向。最大6あった借金も1まで減らし、ワイルドカード争いに加わってきた。来季まで保有できるビシェット(とブラディミール・ゲレーロJr.)を無理に手放す可能性は低い。

アダメスは今季終了後にFAとなるため、開幕前からトレードの噂が絶えなかったが、ブリュワーズはナ・リーグ中地区の首位を快走中。2022年の夏に守護神ジョシュ・ヘイダーを放出したように、ポストシーズン争いの最中でも主力放出に踏み切る可能性はあるが、現時点ではブリュワーズがアダメス放出に動く可能性は低いと言える。よって、ドジャースが遊撃手補強を目指すのであれば、ビシェットとアダメス以外のターゲットを探さなければならない。

ビシェットとアダメス以外の有力な補強ターゲットとして挙げられているのがポール・デヨング(ホワイトソックス)だ。カージナルス時代の2019年にオールスター・ゲーム選出の経験もあるデヨングは今季1年契約でホワイトソックスに加入。ここまで62試合に出場して打率.240、13本塁打、28打点、OPS.780をマークしている。ただし、70三振に対してわずか8四球というアプローチ面は懸念材料であり、守備指標が悪化しているのも気になるところ。デヨングの獲得に動くくらいならラックスの復調に期待するか、ベテランのミゲル・ロハスを使いながらベッツの負担を軽減する方法を考えるほうが得策かもしれない。

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