独自のブランドで地域PR 福島県二本松市のあだたら商工会 14日に発表会

十割生そばセット

 福島県二本松市のあだたら商工会(鴫原憲一会長)は安達、岩代、東和地域の知る人ぞ知る宝を磨き、商工会独自の商品ブランド「あだたら・だから」に認定して発信し、販路開拓する事業をスタートさせる。初の認定商品に油井の蕎麦音(そばね)の「十割生そばセット」、初森のエム牧場の「オリジナルブランド牛 二本松生体熟成和牛」、戸沢のSoleil(ソレイユ)の「羽山のさくらんぼジャム/羽山の紅玉りんごジュレ」が決まった。14日に商工会安達振興センターで発表会を開く。

 「あだたら・だから」は30~40代の働く女性や子育て、家事に忙しい女性らを中心顧客に想定。地域の特徴ある商材と健康・美容、安全安心などをキーワードに、商工会の経営指導員と各地域の事業者が一緒に開発した。有識者らによる審査会を開いて決定した。

 生そばセットは十割生そば、つゆ、生わさびのセットで、ゆで方を説明する動画配信付きで商品化した。3食入り2500円。生体熟成和牛は経産牛を再肥育した、うまみが濃厚な赤身のシャトーブリアンで100グラム入り2500円。ジャム/ジュレは羽山の果樹園で栽培したサクランボとリンゴを使い、ジャムは140グラム入り980円、ジュレは同880円(価格はいずれも税込み)。それぞれのウェブサイトや店舗などで販売する。

 佐々木茂彦主任経営指導員は「商工会の伴走型支援によるブランド開発は初めて。インターネットや物産展でPRし、販路を県内から全国へ広げていきたい」と語る。今後、継続して認定商品を増やしていく。問い合わせはあだたら商工会へ。

(ワイド版)

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