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香川県まんのう町で4月にふ化した国の特別天然記念物「コウノトリ」のヒナ3羽は、順調に育っています。巣立ちの時期を前に、今後の観測のための足環を取り付ける作業が行われました。
ふ化から約40日。ヒナとはいえ、目の周りが赤い立派なコウノトリです。
けさ(12日)、まんのう町のコウノトリの巣には3羽のヒナと親の姿が確認できました。
(兵庫県立コウノトリの郷公園 布野隆之主任研究員)
「コウノトリは野外で一度絶滅してしまってゼロからスタートしています。それがいまどこまで増えているのかを正確に把握するためには、各個体に足環を付けて番号を与えて数をカウントしていく必要があります」
足環の取り付けは、まず高所作業車を使ってヒナを巣から降ろすことから始まりました。飼育・繁殖の専門家の指導を受けながら、香川県とまんのう町の職員が慎重に作業にあたります。
個体識別番号が書かれた足環を取り付けるのと同時に、体重測定や採血、性別を判定するための羽毛の採取なども行われました。
測定の結果、3羽のヒナは体長が72センチから83.5センチ、体重は3.4キロから3.7キロと元気に育っていることがわかりました。
2年連続となる、まんのう町でのヒナの誕生。昨年と同じペアが同じ場所で今年も繁殖したことは有意義だと専門家は話します。
(兵庫県立コウノトリの郷公園 布野隆之主任研究員)
「継続的に繁殖していくという兆候がみられているということになります。ということは、このまままんのう町にコウノトリが定着してこれからもたくさんの子孫を残してくれる可能性が出てきていることになります」
巣立ちは、来月(7月)上旬から中旬とみられています。まんのう町は引き続き、静かに見守ってほしいと話しています。