太田のラーメン店主刺殺 被告の男起訴内容認める 群馬・太田市

おととし、群馬県太田市のラーメン店で店長の男性を刃物で刺し殺害したとして殺人の罪に問われている元従業員の男の初公判が12日前橋地裁で開かれ、男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

太田市吉沢町の無職・藤井翔平被告32歳は、おととし10月、太田市飯田町のラーメン店「ばりきや太田店」の調理場で、店長の真下陽介さん当時42歳の首や胸などを刃物で刺して殺害したとして殺人の罪に問われています。

12日の初公判で藤井被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。検察側は冒頭陳述で藤井被告の犯行動機について、「交際する女性に真下さんらが性的な暴行を加えたとする妄想を抱いて憎しみを募らせ殺害したものだ」と述べ、刑事責任能力を問えるとして心神耗弱状態を主張しました。

一方、弁護側は事実関係については争わないとしたうえで、「犯行時、藤井被告は判断能力がない心神喪失状態に陥っていた」と述べ、無罪を主張しました。

弁護側は今後の裁判で、藤井被告の家族に生活状況などについて証言してもらうほか、精神状態を鑑定した医師に精神疾患の内容などを聞くということです。

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