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キャセイパシフィック航空は、コロナ禍に伴い海外で長期保管されていたすべての機体が香港に帰還したことを発表しました。最後に戻ったのはエアバスA330-300型機「機体記号:B-HLV」で、今や貴重な旧塗装が施されている機体です。
今回帰還した「B-HLV」は、同社としては初めてコロナ禍で運用を離れ海外で保管された機体で、2020年7月からオーストラリアのアリススプリングスに保管されていました。今後、香港で運用復帰に向けたメンテナンスを行うとのことです。
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© FlyTeam EY888さんコロナ禍直前まで日本に飛来していた「B-HLV」
キャセイグループは2020年以降、運用から外れた多数航空機を香港および海外に長期保管していましたが、航空需要の回復に伴い順次これらの機体が復帰しており、その数は85機以上に。同社によると、オーストラリア アリススプリングスで長期保管されていた機体の定期チェックは16,000回以上実施され、保存や復帰に向けたメンテナンスには合計80万時間が費やされたとのこと。
多くの航空会社がコロナ禍で航空機を多数退役させる中、継続して保管し運用復帰させた同社の企業努力がうかがい知れます。