リニア「国のモニタリング会議」静岡県内で初開催 岐阜の“水枯れ”で地元から不安の声も

リニア中央新幹線の静岡工区について、JR東海の水資源などへの対策をチェックする国のモニタリング会議が6月12日、静岡県島田市で開かれました。現地視察した専門家は、大井川流域でJR東海などから説明を受けました。

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<島田支局 篠原大和記者>
「JR島田駅からほど近い場所にある井戸です。この場所では地下水の量を観測でき、JR東海もモニタリングで使っています」

12日午後、島田市の井戸に環境地盤工学などの専門家が集まりました。リニア問題をめぐりJR東海の水資源や環境保全の対策を継続的に確認していくための「モニタリング会議」のメンバーです。

12日に開かれた3回目のモニタリング会議は、現地視察に合わせて島田市で開かれ、JR東海と静岡県、国との対話状況が共有されました。

また、モニタリング会議に先立ち、森貴志静岡県副知事とJR東海の宇野護副社長、国交省・鉄道局の技術審議官による「三者協議」が行われました。

<JR東海 宇野護副社長>
「当事者同士で場を持って意見交換できたのは大変よかった。忌憚のない意見を対面で交わせるのは大変重要な機会だと思うので、活用していきたい」

一方で、島田市の牛尾伸吾副市長が、岐阜県内の水枯れ問題で住民から不安の声があがっていると訴え、JR東海にリスク管理の徹底を求めました。

その後、モニタリング会議のメンバーは島田市内の発電所など関連施設を視察。
13日は田代ダムなど、14日はツバクロの発生土置き場を視察する予定です。

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