パ首位独走のソフトバンク、今季ワースト9失点でヤクルトに大敗…近藤健介は顔面強打で途中交代

4回2死満塁、ヤクルト・鈴木の放った打球に飛び込んだ際、顔面をグラウンドで強打しうずくまる近藤(撮影・西田忠信)

◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク3―9ヤクルト(12日、みずほペイペイドーム)

ソフトバンクが、今季ワースト失点で大敗した。

打線は3回、1死から海野隆司が左中間への二塁打を放つと、続く廣瀨隆太が初球を右前打とし好機を広げた。1死一、三塁とすると、1番の周東佑京が山野の変化球を右前に運ぶ適時打。周東の18試合ぶりの打点となる一打で先制に成功した。

先発の大津亮介は、味方打線が先制した直後の4回に、無死から3連打長短打を浴びるなど同点に追いつかれると、その後2死満塁のピンチでルーキーの鈴木叶に左前へ2点適時打を許し、この回一挙3点を失った。

さらに大津は続く5回に1死一、二塁から村上宗隆に右中間席で3ランを浴びると、その後2死一塁から山田哲人に右翼越えの適時二塁打を許し、一挙4点を失いこの回限りで降板となった。

6点ビハインドの7回には3番手の杉山一樹がサンタナ、オスナに2者連続本塁打を被弾。今季ワースト失点となる9点目を失った。

4回の守備ではライナー性の打球に猛チャージをかけた左翼の近藤健介がグラウンドで顔面を強打。そのままプレーは続行した4回1死での打席に入ったが、5回の守備から途中交代した。チームは柳田悠岐が長期離脱しているだけに、近藤の状態は気がかり。今季ワースト失点での大敗も重なり、首位独走中のチームを試合後は重苦しい空気が包んだ。

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