うろこ海面にキラリ カタクチイワシ漁、燧灘で解禁

燧灘でカタクチイワシの入った網をたぐり寄せる漁業者=12日午前、四国中央市沖

 近年ラーメンだしとしても引き合いが多い、いりこの原料カタクチイワシの漁が12日、燧灘で解禁となった。県内屈指の水揚げがある四国中央市では県漁業協同組合の川之江、三島両支所所属の船団が早朝から漁場に入り、海中の群れを追った。

 網を入れる本船2隻と魚群探知や運搬を担う2隻の計4隻が一つの船団として操業し、両支所には7船団が所属している。

 解禁日は、多くの漁船が同市沖の燧灘を奔走。群れを見つけた僚船と協力して網を引き上げると、10センチ超のカタクチイワシのうろこが海面に反射した。

 カタクチイワシは網からそのまま運搬船に移され、氷水で鮮度を保ちながら市内の加工施設へ直送。ゆでて乾燥させた後、競りにかけて各地へ出荷される。

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