「引き出せなかった僕のミスでもある」「今後に響いてもらったら一番困る選手」 ソフトバンク、小久保監督の一問一答

4回無死一塁、近藤(手前)が一ゴロ併殺に倒れ、厳しい表情の小久保監督(奥右)(撮影・穴井友梨)

◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク3―9ヤウルト(12日、みずほペイペイドーム)

ソフトバンクは今季ワースト9失点の完敗で本拠地での連勝が11でストップした。試合後、小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。

―大津亮介が7失点。
「ピッチャーなので打たれることもあれば抑えることもあるんですけど、4回の満塁策を取ったあと、高卒1年目ルーキーのキャッチャー、初スタメンですよね。あそこで10年目の選手みたいな配球。配球というか打てるもんなら打ってみろという気持ちがバッテリーにあったかどうかはすごく大事だと思います。この世界は、そんな甘いものじゃなくて。あそこで逃げとは思わないけど、プロの先輩として、そういう気持ちをバッテリーがお互いに持っていたかどうかはすごく気になりましたね。今日のあの対決を見て」

―球の勢いがなかった。
「球の勢いとかそういう問題ではない。勢いがなくたって投げないとしょうがないので、お互いの気持ちの中でそういうものがあそこの戦いであったかどうかはすごく大事だと思いますよ。逆に向こうは打てば、プロ初ヒットおめでとうなので。そこの戦い方というか。そのあとの(村上宗隆の)3ランとかは調子が悪かったんでしょうけど。調子が悪いとかいいとかは関係なく、この世界、年齢は関係ないとはいえ、キャッチャーの初スタメンの選手に(対して)そういう気持ちがあったかどうかですね。打てるもんなら打ってみろというのがあったかどうかは気になったところです」

―捕手の海野隆司にも。
「海野もしかりです。海野がそれを引き出したかどうか。真っすぐなかったでしょ」

―変化球勝負だった。
「変化球でもいいんですよ。ただその気持ちの中にそれがあったのか。真ん中にいってやろうとか。そういう戦いするだろうと思って(山田哲人を)歩かせているのでね。そういうのを引き出せなかった僕のミスでもあるし、われわれのバッテリーコーチを含めた反省点。そんな簡単な世界じゃないというところの戦いをしたかどうかですね」

―近藤健介の状態が気になる。
「まあちょっと見てからですね。いろいろと検査結果を」

―首を痛めたのか。
「いや、右手です」

―大事を取っての交代。
「まあ、そうですね。今後に響いてもらったら一番困る選手なので。明日(の出場)は、来てからになりますね」

―一度は打席に立った。
「本人がいけますと言っていたけど、スイングがあまり良くなかったのですぐに代えました」

―笹川吉康が初出場。
「ビハインドゲームになりそうな感じだったんで、佐藤直樹を用意してたんですけど、(笹川に)2打席を与えた。また次のチャンスで」

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