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後半、チーム6点目を決め、チームメートから祝福される福岡・鶴野(手前中央)(撮影・軸丸雅訓)
◆天皇杯全日本サッカー選手権2回戦 福岡8―0福山シティFC(12日、ベスト電器スタジアム)
大卒2年目の鶴野怜樹が今季公式戦初得点を挙げた。自ら蹴ったPKは相手にはじかれたが、それを詰めて得点。「最初は譲ろうと思ってたんですけど、周りがイケイケってずっと言ってたんで。いやいやながらで、やっぱりダメだった」と苦笑いを浮かべながら「(はじかれたボールが)自分のとこに転がってきたのを冷静に決められた」とホッとした様子だった。
当初はPKのボールをシャハブ・ザヘディが持った。「『You want kick?(蹴りたいか?)』って何度も聞いてきて。自分の意思を確かめて、俺のことを試したんだと思う」。
紆余(うよ)曲折の末に〝PKで〟ゴールを決めた。「(PKが苦手で)PK練習の時もみんなにいじられてるんで。(今日の試合後の)ロッカーでもめちゃくちゃいじられた。今日(PKを)決められたというふうに思えればいいのかな」と苦手払拭のゴールを喜んだ。(向吉三郎)