堅守のアビスパ福岡が圧勝 ホーム九州ダービーに弾み 長谷部茂利監督も満足「自分たちの色を試合開始から出せた」【天皇杯全日本サッカー選手権】

8-0で大勝し、盛り上がる福岡サポーター(撮影・軸丸雅訓)

◆天皇杯全日本サッカー選手権2回戦 福岡8―0福山シティFC(12日、ベスト電器スタジアム)

堅守のアビスパ福岡が圧巻のゴールラッシュで3回戦進出を決めた。「自分たちの色を試合開始から出せた」と長谷部監督は満足げに振り返った。

対戦相手の福山シティはボール保持を志向するクラブ。中国リーグで現在6戦6勝、計26得点を挙げる攻撃力がある。その福山に対し、高い位置で攻撃の芽を摘み、速攻を仕掛けた。前半30分、北島祐二のクロスにウェリントンが頭で合わせて先制。同43分には金森健志のヘッドで2点リードし、試合を折り返した。

後半は、途中から入っシャハブ・ザヘディがリーグ戦2試合連続で出場停止になった鬱憤(うっぷん)を晴らすような2ゴールを挙げるなど6得点。

最後は相手の反則による退場で11対9の状況になったが、16日のホームでの九州ダービー鳥栖戦に勢いをつけるような8ゴールになった。長谷部監督は「8回成功体験があった。いい意味で次につなげようと選手たちに伝えたい」とうなずいた。(向吉三郎)

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