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ヒーローインタビューでポーズを決める(左から)西武・西川、新川優愛、隅田、元山(撮影・大泉謙也)
◆日本生命セ・パ交流戦 西武5―0広島(12日、ベルーナドーム)
西武の西川愛也が貴重な2点三塁打を放った。1点先制した直後の5回2死一、二塁、広島森下暢仁のカットボールをたたき、右中間を破った。5月24日オリックス戦以来の打点。塁上で大きくガッツポーズし「覚えていないです。アドレナリンで」と興奮していた。
空位だった外野手争いの有力候補に挙げられていたが、打撃が安定せず4月下旬に一度抹消。5月21日に再昇格してからも波が激しく、この日は3試合ぶりのスタメンだった。
前日11日には母校花咲徳栄高の吹奏楽部が左翼スタンドで演奏して応援。試合前にあいさつしたが、出番がなかった。「僕の実力不足。スタメンを勝ち取っていれば…。きょうは特にやってやろうという気持ちだった」と悔しさをぶつけた。
試合後はプロ7年目で初のお立ち台に。「いつも迷惑をかけてきたので、これからどんどん恩を返せるように頑張りたい」と誓った。高校3年夏に甲子園で優勝し、俊足巧打で将来を有望視されてきた男がようやく一歩を踏み出した。(末継智章)