「まさかこの時期に取れるとは」西武ドラ1武内夏暉が球団最速月間MVP パ新人受賞は髙橋光成以来 コロナで抹消中も既に練習再開

5月の月間MVP賞を受賞した西武・武内夏暉

プロ野球の5月の大樹生命月間MVP賞が11日に発表され、パ・リーグの投手は西武のドラフト1位ルーキー、武内夏暉投手(22)=国学院大=が選ばれた。球団によるとパ・リーグで新人選手が受賞するのは2015年8月の髙橋光成投手以来9年ぶりで、5月の受賞は球団史上最速。埼玉県所沢市の球団施設で会見した武内は「まさかこの時期に取れるとは思ってもみなかったので、本当にびっくりしています」と驚き交じりに喜びを表現した。

開幕から先発ローテーションに入っている左腕は5月に4試合登板し、3勝0敗、防御率0・63と安定。通算でも最下位に低迷するチームの中でデビュー以来4勝負けなしと早くも先発陣の柱を担っている。武内は「入団したときからやりやすい環境があって、ここまできている。寮生活では栄養面(のサポート)や、休息できる時間が増えた。自分の球にどういう特徴があるか知らなかったけど、入団して自分を知れた。エクステンション(球持ち)が長いと気付けた」と若獅子寮や動作解析によるサポートなどに感謝した。

3日に発熱した武内は新型コロナウイルスに感染したとして、4日にNPB感染症特例の対象選手となって出場選手登録を抹消された。9日に練習再開したことを明かし「できるだけ早く復帰したい。でも体が万全の状態で戻ってきたい」と投球同様に焦らず調整していく考えを明かした。

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